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水野けんじ 活動手帖

新しい阪南市をともに築こうとする、水野けんじと周辺の人々のブログ

密着ママレポート『支援が必要な子ども達へのサポート』について

Category密着ママレポート
■密着ママレポート

お母さんQ
 「『支援が必要な子ども達へのサポート』について、
  今回の総合こども館計画における問題点はどのようにお考えですか?」

水野A
「現在、発達障害を含めて、何らかの支援が必要な子ども達は
 全体の2割に達していると言われています。
 
 また障がいの診断を受けずとも、チック症状を持つ子など、
 少なからず配慮の必要な子ども達は数多く見られ、
 更にその周辺には継続して地域の学校に通えない子ども達もいます。
 その割合は決してマイノリティと言える数ではありません。
 
 そのように考えてみると『発達障害』ということ自体、
 今の保育・教育現場においては決して、
 一部の子ども達だけの問題ではないと言えます。

 また、支援の必要性については、
 『早く見つけてあげる』『早く適切な療育を行う』ことが、
 その子その子に合わせた対応や、
 必要に応じて専門的な教育•保育を考えていく上でとても大切です。
 
 そして、個別支援が必要なことの有無を問わず、
 基本的に、乳児期とされる0歳、1歳は、
 殊にしっかりと抱っこされ愛情を受けることが
 人権保育の観点からも重要であり、
 人に対する信頼や他者と手を携えるなど、
 豊かな人格を形成する上で、非常に重要な時期であると考えられています。
 
 現在計画中の600名を越える
 総合こども館の保育の場ではそれらが保障されず、
 更に多くの子どもたちに不安定な状況を招き、
 新たな障がいを引き起こすことにつながりかねません。
 

 次に、支援が必要な子どもたちに対しては、
 個々の障がいなどに対する専門的な保育、ケアが、
 提供されることが重要です。
 子どもたちが『集団』を形成し、
 いきいきと『集団』の中で生活することにおける
 保育士・教師の役割は極めて重要です。

 そして、こうした配慮やケアはクラス内に留まらず、
 園全体のなかで徹底されなくてはなりません。
 
 600人を超える総合こども館では、支援が必要な子ども達にとって
 きめ細やかなサポートだけではなく、『集団の中でのサポート』、
 園自体の運営が非常に困難となる事が容易に考えられます。
 
 『集団に属する』という事には、
 周りの子ども達、大人達に囲まれ、お互いに感じ、考え、
 多くのことを心と身体で学んでいくという、
 素晴らしい意味があります。

 その中で、子ども達を支える側となる先生方においては、
 『個人』だけではなく『集団』に対しても、
 責任を持ち導いていく力が求められます。

 600人という規模に対して、
 1人1人の名前を覚えることが出来ていればそれでいいのか?
 人数を管理出来ればそれでいいのか? 
 ということがポイントなのではなく、
 丁寧に細やかに状況に応じた声をかけられること、 
 名前だけではなく1人1人の性格やこだわり、 
 その子を支える保護者の顔も見える等、 
 隅々まで行き届かせられる人数の『集団』であることが、
 大変重要であると考えます。

 一ケ所で600人を超える保育を目指す総合こども館では、
 細やかな施設運営が出来るとは、私には到底思えません。


 更に、支援を必要とする子ども達は
 『地域』という暮らしの場で様々な力を養います。
 周りの異年齢の子ども達や大人達、おじいちゃんやおばあちゃん達から、
 行って良い事悪い事、他者との距離の取り方、
 関係の築き方などの力を身につけます。
 勿論、地域の大人達も、障がいに関する知識やケアについて学び合う事が出来ます。
 障がいを持つ子ども達が成長する過程における理解や協力は、
 非常に重要であることは言うまでもありません。
 
 そうした子どもや親と地域との繋がりづくりや交流、学び合いは、
 地域の保育所•園や幼稚園が拠点となり役割を果たしています。
 
 総合こども館は地域から子ども達を引きはがし、
 繋がりづくり•まちづくりの拠点となっている保育所•園や幼稚園を
 地域からはがすことになるのです。」

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(西鳥取地区)
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